ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナムの墓を見てモラルを考える

来月からベトナムでは旧正月にの次に大きいイベント、中秋節の時期に入ります。こういった特別な時期は先祖の墓参りをするのが一般的ですが、今日は少し墓参りについて考えました。

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まずベトナムの墓ですが、まだまだ土葬が一般的な社会なので墓のサイズは日本のものよりも若干大きめです。最近は政府が火葬を奨励する動きもでているようですが、身内を焼くということに抵抗を感じるベトナム人も依然多いようです。

墓地はというと、霊園として区画が整備された比較的新しい墓地以外は空いているところに墓をたてるといった感じでしょうか。なので特に田舎の墓地内では明確な通路といったものがなく、場合によっては他人の墓を乗り越えないと自分たちの墓に辿りつけなかったりします。日本の古い墓地でも稀にそんなところがあったような気がします。

 

ところで墓参りをするときには線香であったりお供え物であったりと少なからずゴミがでますよね。ベトナムの田舎ではそのゴミを持ち帰らずにその場に捨てていく人が多いです。なので墓地内にゴミが多いこと多いこと…

他人の墓の周りにゴミを捨てることについて何も感じないのかと不思議に感じてしまいます。死者が眠っている場所にゴミを捨てるってのはある意味他人の家の前にゴミを捨てるよりタチが悪いような気がするんですが。。。

そもそもゴミ捨て場とかもないわけですが、仮に設置したらベトナム人の皆さんはそこにちゃんと捨てるんでしょうか。正直それも疑問です。

 

最近ではモラルを改善する取り組みがあちこちで見られますが、都会はともかく農村地域ではかなり大変だと思います。実際に根付くには最低でも一世代入れ替わるぐらいかかるんじゃないだろうかと。

今の40代より上の年齢層にはモラル的な部分で大幅に改善させようとしても無理でしょうから、恐らく今の20代~30代の子どもたちが大人になったときに少し改善の目途がたってきたという感じになるんじゃないでしょうか。

私がおじいさんになった頃ぐらいには大幅に改善されているのを期待したいものです。