ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナム人との結婚手続きってどうするの?

日本人同士で結婚する場合、手続きとしては婚姻届けを出したらそれで完了ですが、日越カップルの結婚となると事情が変わってきます。

よく言われる日本式で手続きをするのか、ベトナム式で手続きをするのかという二択。どちらの方が簡単かという質問をよく受けますが、今自分が住んでいる国のほうで手続きをするのが妥当だと思います。

つまり私の場合はベトナム在住だからベトナムで手続きを行ったってことですね。もし双方同じ国に住んでいない場合はどちらか都合のつく方が相手の国へ行ってください。実務的な面では日本で手続きをしたほうが処理にかかる日数は計算しやすいと思います。

 

私の場合はベトナム式ということですので、まずは私と嫁の基本書類を集めるところから入ります。

はっきり言って嫁はベトナム人ベトナム在住だから書類集めはお手軽です。

 

ベトナム人

①個人証明証  ②出生証明証  ③健康診断証

 

この3点でOK。③の健康診断は奥さん(になる予定)と一緒に受診しに行きましょう。私の場合はハノイだったのでミーディン地区にあるローカル病院で済ませました。一応外国人用の診断所として別館があったのでスムーズに受診できます。値段は100万ドンぐらいやったかな。。。ちょうど私たちが受診したときは同じ理由で健康診断をしに来たドイツ人の男性とベトナム人の女性もおりました。

 

さて、日本人の場合ですが日本に家族がいる場合は戸籍謄本を送ってもらいましょう。これは結婚具備証明書(いわゆる独身証明証)をもらうための必要書類です。これをもって大使館または領事館へ行けば上記の書類をもらうことができます。日本でもこの書類は取れますが、大使館で取ってもらうと公証やら何やらの手続きが全部含まれるんでこちらの方が便利です。

 

よって日本人の場合は:

 

①パスポート ②結婚具備証明書 ③健康診断証

 

の3点ですね。お互い①~③の書類がそろったら奥さんの地元の人民委員会へ行って手続きを済ませます。

人民委員会って何?と思うかもしれませんが、要は日本の区役所のようなもんです。何か日本名で聞いたらちょっと身構えてしまいそうですが、ただの区役所です。何らビビる必要ありません。

 

で、このタイミングで以前なら個別に問診のようなものがありました。

例えば「どこでどうやって知り合った、とか、なんでベトナムにいるのか?」などですね。

一応偽装結婚対策の一環でやってたみたいなんですが、2016年から廃止されました。多分こんなのやったところであんまり意味ないんじゃない?ってなったからだと思います。

だから私もこの問診は受けていません。

 

以上の手続きが完了したらあとは受理されるのを待つだけです。私たちの場合は1週間程でした。私が外国人だからでしょうか、結婚証明証を受け取るときに、大きな会議室で区長から直接祝いの言葉をもらって表彰?されました。そのときに居合わせた職員10名ほどにも祝ってもらいちょっとした授賞式のようだったのを覚えています。

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以上で晴れて夫婦です。そのあと日本にも結婚の事務処理をしなければなりませんが、ベトナムの結婚証明証をもって大使館か領事館へ行けばすぐできます。

日本で直接処理する場合は証明書をベトナム語から日本語に翻訳する作業が発生しますが素人翻訳でも構わないのでそれほど苦労はしません。私は日本で自力で翻訳したものを本籍地の役所へ持っていって済ませました。

 

ところで先ほど言ったように入籍するのは人民委員会の許可が下りるのを待たなければならないので、入籍日を自分たちでピンポイントで指定するのは困難なように思います。私たちは日にちにこだわりが無かったのでいいんですが、一応事前にそういったことは知っておいた方がいいかもしれません。

因みに地方によってやや手続きの流れに違いがあるらしいのですが、私たちはハノイ式という形でご了承下さい。

 

 

しかし入籍記念日、結婚記念日というのが私たちの場合ベトナムと日本でそれぞれあるので計4日あるということになります。そこで、

 

 

私「どれを記念日にしようか。」

 

妻「全部!」

 

私「面倒くさいから一日だけにしろ…」

 

と、一蹴。

 

よって私たちの記念日はベトナムで式を挙げた日になっています。