ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

日本人がベトナムで結婚式を挙げる場合

日越の国際夫婦の場合結婚式をベトナムで挙げる人も多いかと思います。ベトナムでは結婚式を挙げる際に自宅またはウエディング会場で式を挙げるのが殆どですが、カトリックや敬虔な仏教徒とかでない場合、日本のように教会や神社といった宗教的な施設で式を挙げることは稀でしょう。

 

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ウエディング会場で式を挙げる場合、大方日本と同じような流れと考えていいかと思います。ちゃんと予定の時間通りに始まって、終わります。まあ日本と比べて少し騒がしいかもしれませんが、大きく日本の常識から外れるような感じではありません。こちらは費用の関係で呼ぶ人数に制限が出たり、(べトナム人感覚で)時間が短いといったデメリットがあるので、自宅で式を挙げるほどの土地がなく、ある程度お金を持っている人から選択されるのが一般的です。他にも相手が外国人で、自宅式の結婚式ではあまりにギャップが激しいため、ウエディング会場を選択することも多いようです。私が知っている日越夫婦も比較的ウエディング会場で式を挙げている人が多い印象ですf:id:dtbh:20171227225558j:plain

一方自宅で式を挙げる場合ですが、自分の自宅で式を挙げるわけですから進行から、時間まで自由にアレンジすることができます。どちらかというとこの形式の結婚式を好むベトナム人のほうが多いかもしれません。私の場合も嫁の実家で式を挙げたのですが、当初義理の両親は私たち日本側に気を遣ってウエディング会場で式を挙げる提案をしていた。しかし私たち家族が家で構わないというとすごく嬉しそうでした。やはり隣近所が気軽に訪れることができて、時間も気にせず祝うことができるほうが楽しいんでしょう。(まあ新郎新婦、準備する親族はその分大変なんですけど)

 

この昔ながらの家で式を挙げる伝統的なやり方ですが、ベトナム人同士の場合、新郎と新婦の実家どちらでも式をします。いや、新婦側でする式は前夜祭といったところでしょうか。

 

まず本式の前日は新婦側の家で催し事をやります。これは新郎の実家でやる本式に忙しくて参加できない人や新郎の家が遠方でそこまで行くことができない人のための前祝いも兼ねています。ですので新婦の家で催し事をするときは新郎はいません。新婦側の式が終わりに近づくと新郎が新婦の家に来て新婦を自分の家の本式に連れて行くというような流れになります。

 

その新婦と一緒に新婦の親族も同行するわけですが、それを他の参加者が見送って新婦側の式を終えるという。。。早い話がこれから嫁ぎに行く娘のお見送り式みたいな感じですね。

 

 

 

 

 

なぜベトナム女性は勤勉だと言われるか

ベトナム人は真面目で勤勉と一般に言われますが、全員がそうというわけではないというのは言うまでもないところ。

ではベトナム人男性と女性ではどちらのほうが真面目な割合が多いかと聞かれればどうでしょう。回答者が日本人でもベトナム人でも恐らく9割以上は女性と答えるかと思います。実際日系企業の中ではベトナム人男性を雇うのを躊躇しているところもあるぐらいです。過去に何か痛い目にあったんでしょうね。

 

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というわけでその辺日本人もベトナム人も共に認めているところではありますが、そうなる社会的な背景を嫁が話していたので紹介します。

 

 

「基本的に女の人は男の家に嫁ぐのが普通やからなぁ。嫁ぎ先で不真面目やったら姑から怒られるやろ?それこそ女の不真面目は男の不真面目より印象悪いし。」

 

 

つまり男の不真面目のほうが社会的には寛容に見られる傾向があるとのことです。まあ何となくそれは分かります。だらしない男に対する目線はだらしない女に対する目線より温かみがあるような気がします。男もその部分に関して恥ずかしいという気持ちやプライドがなければとことんそこに甘えてしまうのでしょう。更に嫁は続けます。

 

 

「将来のことを考えるのも一般的には女のほうかな。特にお金のことは。」

 

 

嫁が家計を管理するのが普通なわけですが、男はあるだけ使うから任せるのはリスクが高いとのことです。自分が育った環境で親のそういったふるまいを見て成長しているわけですから、自分が大人になって180度感覚を変えるのはかなり難しいようです。確かにもう少し突っ込んで思い出してみると、私の友人のベトナム人男性で、外では真面目でも家庭ではだらしないという人も結構いる気がします。

 

 

「子どもは周りの大人を見て育つわけやけど、社会的に不真面目な女への目線は厳しいし、結局男がだらしないから女が真面目にならざるをえないっていうのが結局のとこなんかも。。。まあ私は不真面目な男は嫌いやけど(笑)」

 

 

この発言は的を射ていると思いました。妻がしっかりしすぎていると夫がダメになるとかそんな記事を見たことがあります。夫婦両方がだらしなかったら家庭は崩壊しますし、真面目のバランスがベトナムの場合女性のほうに傾いているのかもしれません。

 


 

ベトナム富裕層の遊びゴルフ

日本にいた頃はゴルフには全く縁がなく、特に興味を持つこともなかったんですが、職場の上司がゴルフ好きということもありハノイの打ちっぱなしゴルフ場へ連れて行ってもらいました。

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もともと野球やテニス、バレーボールといった球を打つ球技は好きな私ですが、止まったボールを打つゴルフというのもやってみると上手くボールに当たりません。腰のひねりで打つやら何なら、少し練習する必要がありそうです。

 

で、私のゴルフ初体験はほどほどに、ベトナムでのゴルフ事情について少し紹介します。ゴルフ好きな方ならご存知かもしれませんが、東南アジア共同主催のアセアンカップというものがあるらしく、ベトナム含め東南アジアでは一番有名な大会とのことです。ただ実力的にはまだまだ世界のトッププロレベルにはほど遠く、他のスポーツ同様まだまだ時間がかかるとのことらしいです。(上司談)

 

一方素人の方に向けるとベトナムではゴルフは金持ちの道楽という色合いがかなり強そうです。というのもゴルフは道具やウェアを揃えたりと初期投資にかなりお金がかかりますし、さらにコースを回るとなると1万円以上は見ておく必要がありそうですから、かなり高額な遊びです。ボールとシューズで始められるサッカーとはわけが違います。なので昨日行った打ちっぱなしゴルフ場でもある程度の身なりの人が多いように感じました。(打ちっぱなし自体は決して高いものでもないですが)

 

なので郊外のゴルフ場というのも富裕層や外国人旅行者のために作られた感は否めないようです。最近では日系の旅行会社でもゴルフ場巡りがセットのツアーも組まれたりしているそうですから、ベトナムに来る旅行客のゴルフ需要もそれなりにあることが窺えます。

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上司の話ではキャディがつくわりには料金が周辺国より安いといったことも言ってましたが、成金のベトナム人ゴルファーのマナーには辟易させられるとのことです。詳しく直接見てないので分かりませんが、後ろが詰まってるにもかかわらず待たせている感覚が全くなくだらだらしているのだとか。まあ何となく想像はつきます。

 

私はコースに出れるのがいつになるか分かりませんが、一度そういった富裕層の振る舞いというのも見てみたいので、早くコースデビューできるよう頑張って練習します。

 

 

 

 

ある旅行者がベトナムで感じた不快なこと

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先日ネット上でベトナム人に関して不快に感じたことが質問されていました。そのこと自体は特に珍しいことではないのですが、不快に感じた内容が珍しかったので記事にします。

 

内容はある日本人女性がベトナムに旅行へいったとき、現地のベトナム人からジロジロ見られたり、時々陰で笑われたりしてとても不快に感じたとのことです。この質問に対する回答は、

 

以下:要約

回答者A「それはあなたの格好や振る舞いが奇異だったからでしょう。」

 

回答者B「文体からなぜ現地の人から見られるか想像できます。」

 

私もこの質問見たときにやはり何か見られる要素があるからなんだろうと思いました。というのもベトナムでは日本人は珍しくありませんし、旅行者で外国人が多いエリアなら尚更です。普通の格好をしていればベトナム人に間違われるケースもあるぐらいですから、よほど世界基準で奇異な格好をしていたか目立つ振る舞いをしていたんだろうと想像できます。

 

以前エジプトに行ったときの話ですが、どこかの旅行ツアーでギャルとギャル男のグループを現地で見たことがありました。日本にいたときはまあそんなファッションとしてそれほど気になる存在ではありませんが、当地ではやはり異様に映ったのを覚えています。やはり現地のエジプト人からはよく見られていました。

上の質問に対して他に大人な回答もあったのが印象的です。

 

回答者C「ベトナムは日本のように人をジロジロ見たら失礼だという意識がまだまだ低いから興味をもったらそれを正直に表現してしまいます。なので見られた側は不快な気持ちになるかもしれません。」

 

まあ平たく言えばあなたが見られるような人だったということでしょうが、これも正論かと思います。日本では周りの日本人が気を遣って本人が気づかないように振る舞うことがありますが、外国へ出て初めてストレートな感情をぶつけられたといった感じでしょうか。

 

一応念のため、ベトナム人でも人をジロジロ見るのは失礼だという意識はありますから、その人はよほど奇抜だったんだと思います。

 

 

ベトナムの硬水の影響

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日本の軟水は世界でもかなり硬度が低いものらしいです。ですのでそれに慣れ親しんだ日本人が海外に行った際に、水が合わず下痢になるということもしばしば聞かれます。私は特に体の不調が出たりとかはないのですが、日本人の中でよく話になるベトナムの硬水の影響についてお話します。

 

まずベトナムは無茶苦茶硬度が高いというわけではないんですが、ハノイはベトナムの中でも比較的硬度が高いとされているようです。で、よく話題に挙げられるのが髪のトラブルについて。

私が通っている日系サロンの人に話に依ると、硬水は毛穴が詰まりやすく、髪質が悪くなったり、抜け毛の原因になりやすいそうです。なので、定期的に炭酸シャンプーなどをしてケアしたほうがよいとのことです。何やら炭酸シャンプーを勧める営業トークにも聞こえますが、追加料金は500円で、爽快感もありますからいつもお願いしています。

まあ特に女性でベトナムに来てから髪がゴワゴワになったとかいう話もありますから、髪質を維持するためには日本にいたときよりもケアを意識する必要がありそうです。何か洗っても洗っても頭がかゆいとかいう人もいるみたいですが、私はそんなことありませんのでよく分かりません。

 

ところで私が少し気になるのは同じハノイでも水質に違いがあるというところです。以前住んでいたアパートでは垂れた水が蒸発すると、白い跡が残っていました。なんか不純物でも交じってるのかなと思いきや、カルキの濃度の関係でそうなるらしいです。日本でも一部地域ではそういったところもあるそうな。。。(個人調べ)

神経質な日本人とかは口に含む全ての水はミネラルウオーターを使っているらしいですが、さすがに今の私がそこまでするのは現実的ではありません。とにかく健康被害がないよう願いたいものです。

 

 

そういえばここ2年あたり冬場に肌が乾燥しやすくなったのは水の影響でしょうかね?それとも単なる老い??

 

 

 

犬から学ぶ昔のベトナム人

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日本でペットが家族の一員と呼ばれるようになったのはいつからでしょうか。少なくとも私が生まれる前からそういった考え方があったような気がします。ベトナムでもようやくこの考えが出てくるようになりました。

 

「そもそも家族の一員じゃなかったら何なの?」

 

今の日本の若い子からはそんな疑問がでるかもしれません。ベトナムでは正に犬猫は人間以下の存在、犬畜生的な扱いです。特に虐待を受けているというわけではありませんが、分かりやすく嫁の実家の犬を例に出して紹介します。

 

1、基本番犬扱い

実家は田舎で玄関が居間から離れているので、玄関に誰か知らない人が近づいてきたら吠えます。家の人はこれを聞いて誰か来たのか判断します。チャイムはありません。

 

2、頭をなでない

とりあえず私に既に慣れている番犬は尻尾を振って近寄ってきます。私もかわいいので頭を撫でようとするんですが、「汚いから触らないほうがいい」と嫁に言われてしまいました。「汚いって…お前んちの犬やろ…」て感じです。

 

3、名前がない

飼い犬には名前があるものと思い込んでいた私が甘かったです。「名前なに?」と聞いたら「は?なんで犬に名前つけるの??」みたいな反応が返ってきました。余談ですが、昔は時々犬をアメリカ人の名前で呼んだりすることがあったそうです。それはベトナム戦争時のアメリカに対する侮蔑的な意味合いからきているそうですが、現在では両国の関係も良好ですのでそういうこともあまりないそうです。

 

4、飯は残飯

人間の食べ残しがご飯です。見た目は最悪ですが、もりもり食べてます。

 

 

以上のような感じで犬を扱っているベトナムですが、最近では愛玩犬として犬をかわいがる人も増えてきました。こちらではハスキーが富裕層を中心に人気のようですが、経済の発展に伴い将来的にペット産業が発展する可能性を秘めていそうです。

 

 

 

 

ベトナム女性を褒める日本の男性

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友人のベトナム人女性で日本人相手の営業をしている人がいるんですが、先日仕事相手の日本人オヤジに対して怒ってました。詳細は以下のようです。

 

この友人は日本から視察に来る日本人一行のアテンドをしたらしいのですが、空港に迎えに行って初めて会った早々に出た質問が、

 

「この国の女はいくらで買えるの?」

 

だったそうです。いやはやお恥ずかしい…その友人によると視察と言っても頭の中は女を買うこととゴルフしか頭にないようで、案内する気が一気に萎えたとのことです。仕事なので仕方がないけど、こんな不快な気持ちで案内したのは初めてだと言ってました。日本人に対してもかなり失望したそうです。

確かにベトナムでも日本人の女遊びに眉をひそめる人は少なからずいますが、初めて会った女性にいきなりそんな質問を投げるのは同じ日本人としてどうかと。今もそんな人がベトナムに出入りしているのかと思うと正直情けない気持ちになります。

 

よくこういった話を聞くたびに思うのは、「その日本人は日本でもこんなことを平気でしているのだろうか?」ということです。日本ではそんなことはしないとしても、相手の国籍によって態度を一変させるようなのにはろくな奴がおりません。

ベトナム人の女はかわいいだとか、清楚だとか言って帰国していく人も多いみたいですが、その相手をしたベトナム人女性は内心ブチギレてたなんてことも結構あるのかもしれません。

 

 

 

もち米をあてに〆をうるち米にするベトナム人

ベトナムの主食が米であることは御存じである方も多いと思いますが、こちらで生活してからもち米もよく食べるようになりました。

まずベトナムでは普段食べる、うるち米の他、もち米(おこわ)もよく食べられています。これはベトナム語でxôiと呼ばれ、主に朝ごはんやめでたい席で食べられています。私は日本にいたときにおこわを食べるとしたら、特別な時の赤飯ぐらいでしたので、ベトナムに来てから初めて日常的におこわを食べるようになりました。

 

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ところで先日嫁の実家に帰ったときの話ですが、ある親戚は同じ米でも、うるち米ともち米をまったく別物と考えているようです。というのも酒の席でのことですが、酒を飲みながらおこわをあてにして食べて、〆に普通のご飯を食べる光景に出くわしたからです。私はすでにおこわを食べており、それが〆の代わりと考えていたので、それ以上ご飯を食べることはしませんでした。すると同席していた親戚から

 

「〆にご飯を食べなかったら酔いが回って身体に悪いぞ。」

 

と言われたのです。そもそもおこわを食べている時点で〆のご飯に必要な栄養素はとっているはずですので、何を言っているのかよくわかりませんでした。太鼓腹のおじさんに言われてもなんの説得にもなりません。

こういった人がベトナムには結構いてるそうで、おこわに対する考え方も日本人とは少し違うのだなぁと実感しました。

思い返せば嫁と一緒に日本へ行った時も、

 

「日本人は朝からご飯食べるんや?」

 

 

と言われたものです。すかさず私は

 

 

「お前らも食べてるやろ。」

 

 

と切り返しましたが、

 

 

「あれはおこわやん!」

 

 

と言い返されました。まあ確かにそうですが…朝からおこわを食べるけどご飯は食べない。そんな朝食習慣を不思議に感じた一幕でした。

 

 

金利が高いベトナムで生きる

ベトナムの定期預金は金利が年間8%ほど。100万円預ければ8万円利息がつくわけですから、日本の定期預金と比べるとその差は明らかです。そんな話を聞けばじゃあ自分も預けたいと思う方もいるかもしれませんが、そううまい話でもないのが現実のところです。

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まず定期預金として通常ベトナムの銀行ではベトナムドンと米ドルを扱っているのですが、米ドルでは金利が0%というところがほとんどです。ですので外貨で金利を稼ぐ手段がありません。じゃあベトナムドンで預ければどうかということですが、これはベトナムで生活してベトナム国内でベトナムドンを使うのであればいいんですが、外国から投資目的でするにはハードルが高いような気がします。まずベトナムではATMでお金を預けることができません。窓口で直接現金を預けなければならないのですが、それがどこから出てきた金なのかを証明する必要があります。

例えばベトナムで働いていて給料が手渡しの場合、その給与額が書かれた明細表とそれに見合った金額であれば入金可能と判断されます。ですので、外国から大量の資金をベトナムの銀行へ移そうとすると膨大な作業が必要になるので、この労力に見合った対価があるのかということになります。どうやらこのシステムは不正に得た金を潜り込ませないようにするための処置のようです。

 

さらにある程度溜まったベトナムドンを自国の通貨に戻すのも一苦労です。現金で持ち出せる額は制限がありますし、まだ世界的にメジャーな通貨ではないベトナムドンを両替となると不利なレートもあります。100万円以下レベルであればそれほど気にはならないかもしれませんが、高額になればなるほど無視はできない額になってきます。

 

じゃあベトナムに住んでいるベトナム人は得なのかというと決してそんなわけではありません。そもそも物価の上昇が著しいベトナムでは毎年6~7%水準で物価が上がっています。なので寧ろそれに見合った利息が付かなければ実質資産が目減りしているということになります。その辺りをしっかり見定めている人は外貨預金にしたりなどリスクヘッジをしている懸命な人もいますが、そんな人はまだまだごく少数です。

 

また一応ペイオフみたいな制度もあるようですが、上限が50万円程度と慰めにもならない額なので、外国人が投資目的で高額な金を預け入れるにはかなりのリスクがあると思われます。

 

 

 

 

ベトナム在住歴の長い日本人について考える

こちらの在住日本人同士で初めてあった時にはほぼ出る質問

 

ベトナムにはどのぐらいいらっしゃるんですか?」

 

特に関心はなくてもとりあえず聞くぐらいのテッパンな質問です。ベトナムはタイのようにそこまで在住歴の長い日本人はまだ少ないかもしれません。私が今まで知り合った人の中で24年という人がいますが、そんな人はごく稀です。ようやく10年選手がそこそこ出てきたという感じでしょうか。

 

在住歴が長い人の大半はこちらで生活の基盤がある人ですから、ベトナム人の配偶者を取っており、子どももいる人が多くなります。そういう人は私にとっても先輩なわけですから色々聞きたいことも多く、貴重な情報源になります。

一方かなり長い年月いてるけどずっと独身で生活している人もおり、余計なお世話ですが老後も異国で一人で過ごすのだろうかと想像してしまいます。

 

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ところで中には在住歴が長いということで何とも偉そうにしているのもいるわけで、そういう人は何とも厄介です。仕事でも自分がどれだけ長くいるかということをまず最初に話してきます。正直「だからなんやねん…」と思いつつ適当に話を合わしているわけですが、そういう人は一体相手に何を求めているのだろうかと。

 

聞くところによればサークルとかでもそういった人がいるようで、何となく逆らったらいけないというような雰囲気があるそうです。狭い日系社会で在住歴が長いとそれなりに人脈もあるのでしょう。もし逆らったら村八分にしてやるぞ!みたいな無言の圧力があるのだとか。好かれればいいんでしょうが、あまり関わりたくないタイプです。

 

一応私は当地ではまだ若手なので会う日本人ほとんどに低姿勢で接する必要があるわけですが、もしこのままベトナムに住み続けて10年20年と経過するとどんな感じになるのかなぁと時々考えます。ただ私の場合日本人のコミュニティにあまり深くかかわっていないので、どちらかというとベトナム人のコミュニティでの付き合いが広がっているような気がします。

 

 

衣装に合わせて体型を整えるベトナム女子

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ベトナムでは学生のアオザイ姿を見かけることが多々ありますが、制服として採用しているのは主に南部の方なので、ハノイでアオザイ姿の学生を見るときは何か特別なイベントであるときが殆どです。アオザイはカラーや模様のバリエーションがたくさんありますが、無地で白ならほぼ学生だと思って間違いないでしょう。

 

ところでイベントでアオザイを着る予定のあるベトナム人女性がその日のためにダイエットに励んでいました。その女性は特に太っているわけでもなく、特にダイエットをする必要もなさそうなんですが、やはり理想の体型というものがあるそうです。

 

その女性曰く、

 

「アオザイは体のラインがモロに出るから一番気を遣うのよ。」

 

とのこと。確かに日本の着物と比べると体の凹凸がはっきり出るので、体型の崩れは特に目立ちます。またアオザイの特徴ですが横腹に小さい三角形のスリットがあるので、脇腹の贅肉の有無はその人がアオザイを着こなせるかどうか、かなり重要なポイントになります。

 

実際多くの男性もこの部分から贅肉がはみ出していると一気に萎えるそうで…その気持ちは分かります!

ところでベトナムには男性版のアオザイもあるんですが、女性ほど日頃着る機会がありませんし、別に体型をそれほど気にすることのない造りになっています。最近では多くの人が洋装を好みますので、私が今まで出席した結婚式でも男性がアオザイを着ている式は見たことがありません。

 

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婚期が遅れた日本人男性とベトナム人女性の出会い


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ベトナムで日本人男性とベトナム人女性の年の差カップルはとりあえず水商売系で知り合ったと思われやすいですが、10歳程度の年の差であれば普通に出会って普通のお付き合いというケースも珍しくありません。

 

とりあえずベトナム人女性にとって10歳程度なら相手の男性の経済力や包容力で許容できる範囲だそうです。ただしこの域に入るには女性の年齢も少し高めになってからのようです。例えば大卒や20代前半の子に30代中盤から後半の男性はどうかと聞かれるとあまりいい返事をしない女の子が多いです。理由は単純でまだ自分が売り手市場であるからです。

 

よく記事でも書いていますがベトナム人女性の婚期は25歳ぐらいで、この年を過ぎると独身率がどんどん下がってきます。というのもこの年を境に男性からのアプローチがだんだん下がってくるため、女性側もこの年までに結婚、あるいは彼氏を作っておかなければならないという気持ちが強くなるからです。

一般的にベトナムでは30歳が近づくにつれて、相手の親から結婚を反対されるリスクが高まります。そこには子どもができにくくなるとか色々な要因があるんですが、こういった事情から男性側も30歳の独身女性には異性としての関わりを求めない人がほとんどです。ときどきバツイチ同士とか不倫で惹かれあうケースは聞きますが、未婚の男性からは相手にされにくくなります。

 

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しかしこれが日本人の男性の場合少し事情が異なります。日本の場合、初婚年齢が上がっていることもあり、未婚女性が30歳前半であったとしても気にしない男性は大勢います。その男性が30代後半とか40代であれば尚更でしょう。

ベトナム人男性から女として扱われにくくなったベトナム人女性にとって、自分を結婚相手として考えてくれる日本人中年男性はとても魅力的に映るそうです。場合によっては経済的な面での一発逆転も狙えるかもしれないと。まあそこまで考えなくてもちゃんとした会社に勤めている日本人男性の普通の給与水準ならそれで十分です。

 

私の知り合いのベトナム人女性で32歳の独身の方がいました。周囲からは哀れみに近いような目で見られていて、親からも結婚相手がいないことをよく責められていたそうです。少々私も気の毒に感じてはいましたが、その女性と同じ日系企業に勤める45歳の日本人男性と去年めでたくゴールインしました。

このケースでは女性が日本語を話せるということが大きなポイントだったと思うのですが、おそらくベトナム人の未婚男性と結婚できる可能性は極めて低かったと思われます。一方、その日本人男性は誰かいい人がいればということで日本にいたときから結婚願望はあったみたいなんですが、結局この年まで独身だったということです。若い奥さんを貰うことができて良かったと言っておりました。

 

仮にこの男性がベトナム人だったら「若い奥さんを貰えてよかった」という感想は出てこないように思われます。あくまで若い奥さんというのは30歳以下に限られるのがこちらでの通念だからです。

いい年して20代の女の子ばかりを追い掛け回すスケベオヤジは置いといて、本当に結婚相手として真剣に向き合うのなら、これぐらいの年齢同士の年の差結婚というのが幸せなのかもしれません。

 

 

 

ベトナムの日本人は正月をどう過ごす?

旧正月文化のベトナムでも1月1日は祝日ですが、あまり正月を感じることはありません。忘年会みたいなことをやってる人もいますが本番は一か月後の旧正月なので、それほど浮かれているような感じもなく、普通の祝日の一日という雰囲気です。

なので特に年末が近づいてきても年の瀬を感じることはありません。まあ彼らにとっては本当の意味での年の瀬ではないので当然でしょう。

 

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31日の夜は催し事や特番もあるので一応年末らしさを感じることはできますが、正直日本人からしたらどうでもいいようなイベントです。ハノイの観光地ホアンキエム湖周辺では芸能人を呼んで年越しライブをしていますが、若者のためのイベント感が丸出しです。私も一昨年そのイベントに友人と参加したことがありましたが、とにかく人の洪水で常に周囲の人と密着しながらの移動を余儀なくされたことを覚えています。

 

ところで在住の日本人ですが、ベトナムでどのような年越しをするかは以下に大別でします。

①自宅で過ごす

家族連れの人が多いです。家庭は日本なので、正月料理を作ったり日本のテレビを見たりと、外に出なければ日本と変わりがない正月を過ごしています。

 

②日本人街に入り浸る

単身とか独身の人に多いです。一人で年末年始を過ごすのがむなしいと感じる人は日本人街の日本料理屋で仲間と飲み明かしたりする人も多いようです。

 

③旅行に出る

帰省もここに含まれますが、あまり休みは長くないので行ける場所は限られます。長期で旅行に出るのはむしろ旧正月期間になります。

 

 

だいたいこんな感じで過ごしているわけですが、私は③で過ごしています。とは言ってもハノイのロッテホテルでフィットネスやらラウンジでまったりと非日常を味わっているわけで、特に正月気分は味わっていません。

また明日から仕事なので今だけはゆっくりさせてもらいます。

 

 

 

年の瀬につらつらと

今日で2017年も終わりですね。いつもはベトナム関連の記事を書いてますが、今日は少しこれまでを振り返ります。

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まず今年に入って初めてブログを書きました。当初更新するのが義務的になると意味がないと考えていたので、ネタがなかったり飽きたらやめればいいやと思って始めたのですが、やってみると案外書くネタには困りませんでした。(読者にとって面白いネタかどうかはともかく)

情報提供の類のブログに固執すると毎回ネタ探しをしなければいけないので大変ですが、日々感じたことを書いているだけの雑記みたいなものなんで、それが幸いしてるのかと思います。

 

しかし始めた当初は自分が思ったことを書き留めるツールの延長みたいなもので考えておりましたが、やはり読者の存在というのはありがたいものです。読み手がいると思うと自ずと文章にも影響が出ます。

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また幸か不幸かそれほどたくさん読者がいるというわけでもないので、ネガティブなコメントでストレスを受けるというようなことも今のところありません。人気ブログでたくさんの読者がいるというのも憧れますが、ストレスなく記事を書けるという部分では今の私にとってこれぐらいが丁度いいのかもしれません。

 

また他の人のブログを定期的に見るようになったというのも大きな変化でした。今まではたまたま検索でヒットしたブログをその場限りで読むという繰り返しでしたが、同じ人のブログを定期的に読むとその人の生き方が垣間見えるようで非常に楽しませてもらってます。

私にとってそれまでブログは情報を得るための一つの手段のように考えていましたが、そういった楽しみ方もあるというのは新しい発見でした。

 

来年以降も肩の力を抜いて日常を書き留めていきます。それでは良いお年を!

 

 

 

ベトナム教師の給与ってどうなん?

先日教員の給与引上げを検討しているというニュースがありました。この教師とはいわゆる公務員の教師のことを指します。ベトナムでは役人から国立病院につとめる医者など、公務員の中でも職種によって等級分けされており、その等級に応じて支払われる給与が決まっています。

教員はこの等級の中で一番下になるんですが、それを医者と同等の等級に引き上げることを検討しているという発表がありました。そもそもそうなった過程が何なのかはっきりとした説明はないのですが、ベトナムの教員は日本で考えられないような懐事情があります。

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まず公務員というの名のもとの教員は最低レベルの等級に位置しているようですが、では最低レベルの等級では給与がいくらぐらいなのか。これも正確な額は分かりませんが、一般的に言われるのは月1万5000円~2万円程度と言われています。これはそこそこ学識が必要な職業としては相当低い給与です。日本の場合教員は労働時間こそ曖昧ですが、一般に薄給というイメージはありません。ベトナムの教員の給与がこれだけ安かったら一体誰がなりたがるんでしょうか。教師が聖職であるならばお金のことを言ってはいけないというのはキレイ事。自分の生活がままならなければ健全な精神を保てるわえもありません。そこにはベトナム社会の色々な事情が隠れているようです。

 

まずお伝えしたとおり、教員の給与はかなり安いです。国からもらう給与としては。

なのでそれ以外の財源が必要になるわけですが、日本のシステムでは考えられないような金銭の供給源がこちらにはあります。まずイベント的なものでベトナムには教師の日というのものが11月20日にあります。この日は学生が日頃お世話になっている先生に感謝の意を伝える日なんですが、中には謝礼として現金を渡す生徒もいるそうで、教師にとってはちょっとしたボーナス代わりになります。

 

また教師の労働時間は日本のそれと比べると短い傾向にあり、午後は比較的時間的な束縛が短い傾向があります。では余った時間はどうするか。個人で塾のような教室を運営します。ここに自分が教えている学生を呼んで、そこからの月謝で生計を立てている人も多いそうです

しかし一部の教師にはその月謝の額の度合いや別の謝礼金で色々と生徒の便宜をはかるのもいるそうで。。。

以前私がベトナム人の友人と学校の前を歩いていたときに、すごい高級車に乗った教員がいました。私は思わず

 

ベトナムの教員は給料が高いんやなあ」

 

と言うと、友人は

 

「いや、そういうわけではなく、あれは多分…」

 

と言葉を濁した場面がありました。色々話を聞いてみると上で説明したような事情を語ってくれました。今回政府が発表した給与の引き上げはひょっとしたらこういった外部収入が必要になる事情をなくすためのことなのかもしれません。